40代で「貧乏」と感じていたらどうやって脱出する?

貯金がゼロであればやっておきたいこと

40代はまだ老後まで時間はありますが、この年代で貯金がゼロでは危機感があるかもしれません。しかしこの年代は、子どもの教育費に最もお金がかかるタイミング。

貯金が少ないのはある程度はやむを得ないと言えます。それでも何とかしたいという場合、たとえば大学や専門学校には奨学金で行ってもらえば、親の教育費負担はかなり軽減されます。



これには子に対する教育効果もあって、「借金であるから返済義務がある」とか「何も考えず学生時代をダラダラ過ごすと、あとで返済がきつくて苦しむことになる」とか教えることで、子はより真剣に進路など将来の方向性を考え、進学先での過ごし方も変わってくるのではないでしょうか。



そして子どもにはあまり手がかからなくなっているでしょうから、奥様も働きに出ることです。40代ならまだフルタイム正社員の道は残されています。

正社員になれば60歳もしくは65歳まで働くことができ、しかも厚生年金に加入できますから、老後に受け取れる年金の金額が大きくなります。貯金がゼロであればこれは欠かせない選択肢と言えるでしょう。



また、転職相談所などに相談に行って、自分のキャリアの延長線上で65歳以降でも雇用されるのはどういう人材かを聞いてみるのも手です。
そこで、そういう人材を目指して自己投資プランを立て、今から自分の知識やスキル、経験を高めておくのです。



もちろんAIやロボット技術の進化などによって未来の職業ニーズは流動的ですが、定年までまだ時間があるにもかかわらず、わかっているのに無策というのはあまりに無謀でしょう。



あるいは定年退職後を見据えて副業に取り組んでおくことです。あまりお金をかけず、自分の得意領域で試行錯誤して稼ぐ能力を獲得しておくのです。まだ時間がありますから失敗が許されます。

今から20年近くもありますから、そのくらい取り組めば、経験値が積みあがって何らかの道が見えてくるはずです。



資産運用という意味では、「50代で貧乏だったらどうやって脱出する?」でも紹介した不動産活用のほか、株やFXなどに取り組んでみるのもアリでしょう。しかし個人的には投資信託はあまりお勧めしていません。

なぜなら、老後に資金が必要となって投信を解約するとき、好況なら増えているかもしれませんが、不況なら減っている可能性もあるわけで、そんな未来は誰にもわからないからです。



もちろん絶対やるなというわけではなく、一部をそうしたもので運用することを否定はしません。しかし老後資金の運用先は、生活設計が立てやすい確定給付型を中心にしたほうがよいというのが私の考えです。



それに、そんな不確実な投信をやるくらいなら、確定拠出年金(の中の定期預金・貯蓄保険)や個人年金のほうが、金利はあまりつかなくても節税分だけ確実にメリットです。節税は本人の能力にも為替相場や株式相場にも関係なく、一律に恩恵を受けられるからです。
(文:午堂 登紀雄)

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